明るさの単位「カンデラ」「ルーメン」「ルクス」の違い

従来の電球や蛍光灯は、消費電力量を表す「ワット」が明るさの目安として表示されていました。

しかしLED電球やLED対応の照明器具では、明るさを表す単位として「カンデラ」「ルーメン」「ルクス」が用いられることが多いです。
いずれも明るさを示す単位ですが、3つの単位の違いをご存知でしょうか?
それぞれどういった意味を持つ単位なのかについてお伝えします。

光の強さ(光度)を表す「カンデラ」

カンデラは国際単位系(SI)における「光度」の単位です。
光度とは光源から特定の方向へ照射される光の強さのこと。これを表す単位がカンデラ(cd)です。

カンデラとはラテン語でろうそくを意味する言葉で、英語のキャンドルと同じ語源の言葉です。
1cdは一般的なろうそく1本の明るさとほぼ同じとなっています。

LEDの光度はカンデラの1000分の1のミリカンデラ(mcd)で表示されます。
一般的なLEDの光度はおよそ50mcdですが、高輝度タイプのLEDには光度15cd以上のものもあるようです。

LEDなど多くの照明器具は、照射する方向によって明るさが異なります。
その中で最も光度が強い方向の一点の光度を「最大光度」として表示します。

光の総量(光束)を表す「ルーメン」

ルーメンは国際単位系(SI)における「光束」の単位です。
光束とは、ある面を通過する光の明るさを表す物理量のこと。これを表す単位がルーメン(lm)です。
1ルーメンは「すべての方向に対して1カンデラの光度を持つ標準の点光源が1ステラジアンの立体角内に放出する光束」と定義されています。

従来の電球や蛍光灯の明るさの目安は電力量(ワット)で表示されていましたが、LED照明では電球や蛍光灯に比べて、同じ明るさを実現するためのワット数がとても小さくなります。
そこで混乱を避けるために表示されるようになったのがルーメンです。
LED照明で従来の電球と同等の明るさを得るためには、電球のワット数に相当するルーメンの値を調べて選ぶ必要があります。

照らされた面の明るさ(照度)を表す「ルクス」

入ってみたくなる店作り

ルクスは国際単位系(SI)における「照度」の単位です。
物体の表面を照らす光の明るさを表す物理量のこと。
これを表す単位がルクス(lux)です。
1ルクスは「1平方メートルの面が1ルーメンの光束で照らされるときの照度」と定義されています。

ルーメンが照明器具自体の明るさを示しすものであるのに対して、ルクスは照らされた面の明るさを示すものです。
JIS照明基準では、空間の用途や作業内容に応じて推奨照度が定められており、例えば事務室であれば750ルクス以上の照度が推奨されています。
LEDをはじめ照明機器の明るさはルーメンで表示されることが多いですが、製品によっては一定条件におけるルクス値で表示される場合もあります。

明るさを示す単位「カンデラ」「ルーメン」「ルクス」について、それぞれの示す意味と違いをご説明しました。
照明機器や電球を選ぶ際には、それぞれの数値を総合的に見て判断することをおすすめします。

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