スポーツ中継やコンサート中継も観られる

2017年7月、韓国のサムスン電子が「シネマ発光ダイオード(LED)」を公開しました。「シネマ発光ダイオード」は、LEDを利用して映像を映し出すシステムを採用した映画館です。
ここでは世界初となるLEDビジョンを用いた映画館、「シネマ発光ダイオード」についてご紹介します。

LEDビジョンを使った映画館は世界初

映画館の映画は、映写機(プロジェクター)から出る光をスクリーンに当てることで映像を出す方式が長く取られていました。

しかしサムスン電子が公開した「シネマ発光ダイオード(以下、シネマLED)」では、映写機を用いません。家庭用のテレビのように、画面の後ろから直接光をあてることでモニターに映像を映し出します。シネマLEDには96個のLED基盤がつながれ、フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ4Kのスクリーンが採用されており、映写機よりも美しい映像で映画を楽しむことが可能です。
映画館の映像はHD(高精細)が平均と言われている中、シネマLEDではUHD(超高解像度)の映画を観ることができ、デジタルシネマの標準規格であるDCI(Digital Cinema Initiatives)の認証を映写機以外の方法を用いた映画館として初めて獲得するなど、その映像美は折り紙付きと言えるでしょう。

映画館のスクリーンにLEDビジョンを用いるのは世界初のことであり、サムスン電子は今後もLEDビジョンの導入を普及させていく方針です。

スポーツ中継やコンサート中継も観られる

スポーツ中継やコンサート中継も観られる

LEDビジョンであるため従来のプロジェクターランプよりも画面が明るくなります。プロジェクターランプでは出すことができない146fL(フィートランバート:映画業界で用いられる明るさの単位)の明るさを実現させており、 それは従来の映写機で映し出す映像の10倍以上の明るさです。そのため明るい環境下での映画館観覧ができ、また映画だけではなくスポーツ中継やコンサートの中継など、パブリックビューイングの際にも活用することができます。
ほかにも企業のプレゼンテーションなどさまざまなイベントでも利用することができ、新たなビジネスモデルを生み出すことが期待されるなど、映画業界以外への影響も大きいと言えるでしょう。

LEDビジョンを使った世界初の映画館であるシネマLED。
革新的な発明であると言え、韓国国内からはその映像美を期待する声が多数上がっています。
その反面、映画館のチケット価格の上昇につながるのではないかなど、不安の声が上がってもいます。
サムスン電子の発明によりこの先映画業界がどのように変化していくか、今後も注目していく必要があると言えそうです。

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