皮膚に貼るLEDディスプレイのイメージCG

科学技術の発展は日進月歩です。日々新たな技術が生まれ、人々の生活をより便利なものに変えてくれています。
2018年2月、また新たな技術が開発されたと話題になりました。
東京大学、大日本印刷、科学技術振興機構が共同開発した、皮膚に貼り付けられるLEDディスプレイ「スキンディスプレイ」です。
スキンディスプレイはどのような理由で開発され、またどのようなことに応用されるものなのでしょうか。
ここでは皮膚に貼り付けられるLEDであるスキンディスプレイについてご紹介します。

スキンディスプレイとは

スキンディスプレイは、東京大学、大日本印刷株式会社、科学技術振興機構が共同で開発した新技術です。
赤色LEDを、独自の伸縮性ハイブリッド電子実装技術を用いてゴムシートに実装したもので、45%の伸縮にも耐えられるものとなっています。
柔らかく自由に曲がり、厚みがわすか1㎜以下であるというのが特徴です。
そのディスプレイを皮膚にフィットさせて装着することができ、スキンセンサーで計測する新電波系の動画表示も可能です。

開発の背景

超高齢化社会の日本では、医療費の増加や医療、介護現場における労働力不足が深刻な課題になっています。
生活の質(クオリティ・オブ・ライフ:QOL)を向上させるには、セルフメディケーションやセルフケアが重要になってきました。

しかし、医療や介護のプロフェッショナルではない方々にとって、自分たちで家族や自分の健康管理を行うのは容易ではありません。
セルフケアを満足に行うには、「自分たちの健康状態に関する情報に、いつでもどこからでも正確にアクセスできる技術」が求められ、そのためには高度に発展した情報通信技術を駆使することが必要です。
今回のスキンディスプレイは、そのような、高齢化社会の日本のニーズに応えるために開発されました。

医療分野への応用が期待される

医療用タブレットに表示されたCFS(慢性疲労症候群)の文字

スキンディスプレイは、スキンセンサーで計測された心電波形の動画を皮膚上に貼り付けた状態でも表示することができます。
また、その動画をスマートフォンで受信して、保存することも可能です。
スマートフォンに保存した動画をスキンディスプレイに表示することもできます。
この技術を活用することで、心臓疾患のある方が、スキンセンサーを使用し自宅で心電波形を計測して、それを医療クラウドに送り病院の担当医に確認してもらう、などのようなことが可能になります。仮に心電波形に問題がなければ、担当医から「いいね」マークが送られ、患者のスキンディスプレイに表示されるなど、通院をすることができない人の健康管理が可能になるのです。

スキンセンサーは直接皮膚に貼り付けても皮膚呼吸ができるよう、ナノメッシュ電極と無線モジュールを組み合わせて開発されています。
また、ディスプレイ自体も量産性に優れた製造技術を採用していますので、低コスト化も期待できるといわれています。
高齢化が進み、医療や介護におけるセルフケアが重要になっている現代日本。今回の開発が、現代日本における課題の解消の一助になるといいですね。

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