映像広告は平面から立体へ! 広がるホログラム技術

IT技術の進歩によって、私たちが目にする広告表現もどんどん変化してきています。
特に動画などの映像広告は、プロジェクションマッピングやARなど、次々に新しい表現が登場している分野だと言えるでしょう。
そんな映像広告表現の中でも、これから進化や普及が予想されるのが3Dホログラム技術を用いた広告です。
今回は、最新の3Dホログラム技術について、活用事例などをご紹介していきます。

3Dホログラムとは

ホログラムと聞くと、SF映画などに登場する、実際にはそこにいないのにあたかもそこにいるかのように浮かび上がる立体映像を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
3Dホログラムとは、物体を立体的に空間に映し出す映像技術のことを言います。

「ホログラム」という言葉は、ギリシア語で「すべて」を意味する「ホロ」と、「情報」を意味する「グラム」を組み合わせた言葉です。
通常の写真は一つの視点からの情報だけを記録するため、その視点から見たときの2次元映像となりますが、ホログラムではさまざまな角度からの情報を記録するため、立体として映し出すことができるのです。

3Dホログラムを使用した広告表現

ホログラムの歴史自体は古く、1948年にイギリスで発明された技術です。
以前は静止画像としての立体の表現に留まっていましたが、情報処理技術の進歩により、近年では動画としての表現も可能になりました。
そうした3Dホログラム技術を活用した広告の事例をご紹介します。

3Dホログラムでポルシェ911が浮かび上がる雑誌広告

米ポルシェ社が富裕層向け雑誌「Fast Company」に出稿した雑誌広告では、3Dホログラム技術を使用したインタラクティブな仕掛けが用いられました。
新型ポルシェ911の見開き広告ページに透明なプラスチックフィルムが付属しており、組み立てると四角錐のような形になります。
読者が自身のスマートフォンやタブレットで専用サイトにアクセスし、動画を再生。
その上に組み立てたプラスチックを置くと、そこにポルシェ911の3Dホログラム映像が映し出されるというものです。
従来の雑誌広告では得られなかったインタラクティブな体験ができる広告となっています。

街頭に立体像が浮かび上がるホログラム広告

3Dホログラムを映し出すには、映し出すための装置やスクリーンが必要なため、これまでホログラム技術の活用はある程度の広さがある場所や場面に限られてきました。
この状況を一変させたのが、中国の工学系大学院を卒業した学生たちによるスタートアップ企業DSEE.LABです。
彼らが開発したのは、LEDが付けられた羽根を回転させることで、空中に3D映像が浮かび上がって見えるディスプレイです。
厳密に言えば、平面映像を立体的に見せているものなので、本来の意味でのホログラムではありませんが、高速回転するLEDによる映像はまさしく立体そのものに見えると評判です。
DSEE.LABはアメリカ、ドイツ、シンガポールにも支社を設立し、世界各地でこの3Dホログラム技術を使用した街頭広告がすでに実用化されています。

3Dホログラムを使用した広告表現

これまで広告といえば、動画であっても平面のスクリーンに映し出されるものでした。
立体的に映し出される映像のインパクトは大きく、見る人の印象に残るものとなるはずです。
今後ますます、3Dホログラム技術を活用した広告が増えていくことでしょう。

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