パナソニック株式会社が開発した新技術「光ID」がデジタルサイネージの分野でも注目され活用が進んでいます。
この光IDという技術は具体的にどういったものなのか、デジタルサイネージでどのように利用できるかといった点についてご紹介していきます。
「光ID」とは?
光IDとは大手電機メーカー、パナソニック株式会社が2014年に開発したLED分野の新たなソリューション技術であり、正式な商標名は「LinkRay」となります。光IDは、LED光源の高速点滅によってデジタル信号(固有のID信号)を発信する技術となっており、スマートフォンのカメラ(イメージセンサー)と専用アプリを使い、 そのLED光源(もしくはそれが照らされた対象物)を撮影することで、データ情報を発信したり指定したサイトやアプリを開かせたりできます。
光IDに似た技術はこれまでにも作られたことがありますが、今回開発された光IDは従来技術の数百倍の通信速度(数キロbps)で光IDを高速送受信ができ、かつ従来技術のように 専用の受信器を装着しなくともスマートフォンに専用アプリをダウンロードするのみで利用できるのが大きな魅力となっています。
光IDの利点
光IDは、仕組みとしては「QRコード」と似ています。
QRコードと異なるのはその受信のスムーズさであり、光IDの場合はQRコードのように画像を認証枠内に照らし合わせるような動作は不要で、LED光源のある付近にカメラを向けるだけで簡単にデータを受信できます。
また光IDは光の高速点滅を認証するだけなので、電波や音波が乱れているエリアであっても問題なく利用できるのも大きな魅力です。
光IDはデジタルサイネージにも活用できる
光IDは、LED照明器具などはもちろんLED液晶を搭載したデジタルサイネージにも活用できます。
例えば光IDを搭載したLED液晶デジタルサイネージを設置することにより、デジタルサイネージに表示された気になった情報に対してユーザーがカメラでそのデジタルサイネージを映せば、さらに詳細な情報をスマホ画面に届けるといったような活用が可能です。
観光案内、展示品の解説、商品のPR、クーポンの配布など、やり方次第でさまざまなサービスで活用できるでしょう。
スマートフォンは一人一台の時代となってきており、いかにスマートフォンを活用したサービスを提供できるかが、今後のマーケティングのカギとなってきます。
光IDとデジタルサイネージはそれに貢献できる技術となっていくかもしれません。
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