人間の社会生活とは切っても切り離せない関係にあるマーケティング。
そのマーケティングが時代によって1.0、2.0、3.0と変遷をとげてきていることをご存じでしょうか？
旧来の1.0、2.0のマーケティングと、現代のマーケティング3.0との違いはどこにあるのでしょうか？
ここでは、マーケティング1.0、2.0、3.0それぞれの特徴を紹介します。
マーケティング1.0
マーケティング1.0は「製品」の時代でした。
産業革命に端を発した「製品」が数多く生産され、それらを売り込むための販売戦略がマーケティング1.0です。
マーケティング1.0においては「製品」はマーケティングの中心にあったと言えます。
そのため、この時代においては「製品」の生産コストを下げることと単価を下げることが積極的に行われていました。
マーケティング2.0
マーケティング2.0は「消費者」の時代です。
マーケティング1.0の時代において様々な製品が世の中に登場し、その後、世界規模でIT化が進められることによって「消費者」が製品情報にリーチしやすくなったのです。
「製品」を「消費者」が選ぶ時代。
「消費者」をトップとした主体のマーケティングがおこなわれるようになりました。
民衆に対し「こんな商品があります」という売り込み方ではなく、「これはあなたのための」商品です、という売り込み方になったのです。
マーケティング3.0
アメリカの経営学者フィリップ・コトラーが提唱する新時代のマーケティングがマーケティング3.0です。
マーケティング3.0の主体は「価値」にあります。
消費者にとってすでに必要な「製品」は世界に数多く存在し、その中には「消費者」のための製品もあります。
フィリップ・コトラーはその上で得られる付加「価値」をアピールしてゆくマーケティングが重要だと言っているのです。
それこそがマーケティング3.0。
顧客の共感を呼び、顧客の感情を揺り動かした商品こそが勝ち馬に乗る時代になったのです。
現代は、かつてよりもはるかに情報が力を持つ時代です。むしろ情報こそが力だと言っていいかもしれません。
物理的な満足が容易に得られるようになったこの時代こそ、顧客は企業や製品にイメージを求めます。
たとえば、多少品質が劣っていたとしても、世間的に印象のよくない「ブラック」な企業よりは、世間からの印象がいい「ホワイト」な企業の製品を顧客は買い求めるようになっているということです。
時代の変遷から目を離すことなく顧客のニーズに対応する商品を提供していけるようにしていきたいものですね。
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